本文: 「ねえ主任。いくらあのとき酔っ払っていたとしても、ちゃんと覚えてるでしょう」
「なに、を…」
「俺がその身体に何をして、貴方がどんな反応をしたのか、ね」
　耳許に吐息混じりの囁きが降ってくる。陰湿に、そして淫靡に響かせた朝本の唇が、語尾とともに耳朶に吸いついてきた。
「ッ、ぁ…」
「口ではさんざん嫌がってましたが、身体はとても素直でしたね。おかげで、どこをどうすれば感じるのか──とてもよく分かりました」
「や、めろ…！　ここをどこだと、思っ……」
「スリルがあって燃えるじゃないですか。あの夜と同じように存分に楽しみましょうよ……」
「ゥ…あ…」
　伸ばされた舌が耳孔に入り込む。意志を持って蠢くそれは容赦なく七瀬の呼吸を乱し、同時にたとえようのない恐怖を植えつける。怖い。ただ怖かった。


※本編07話より抜粋

2025/03/22 第25話更新しました。最終章突入です。

会社員・七瀬(上司／主任)が朝本(部下)にひたすら振り回されてゆくシリアスなお話です。
この作品は全30話で完結予定です。

毎週末更新。
よろしければ遊びに来てくださるとうれしいです。

本文: 　

[Heart del Sol]は開設から二周年を迎えました。来訪者の皆様に感謝です♡

現代の吸血鬼とハンターが主題のオリジナル小説［シティ・ホスピタル〈特殊咬傷科〉］は、現在エピソード７「真夜中のヒッチハイカー」まで公開中。

二次創作のページでは菊地文学ジャンルに小説「Ｄ−迷宮島」を追加。ボクタイのイラストも更新を続けています。これからもよろしくお願いいたします。

本文: 桜の便りもちらほらきかれ

長い冬にもようやく春の兆しがみえてきた感があります。

Primavera2025　に、「月の光が静かにそそぐ（工藤×良太32）」追加しました。
https://www.tsukiyononeko.com/primavera2025/gekko/

「逢いたい」の後エピソードです。

アレクセイとロジァ　も、まだ変更途中のため、以前のままとなっておりますが、

ぼちぼち進めていく予定です。

どうか長〜い目でみてやってくださいませ。

本文: 第八話：月を血染めにするのは人類の吐息

姫子が予定通り供物に選ばれていれば、こんなイレギュラーは起きなかった？
では、この月面でもういちど、ありえたはずの儀式をおこなうべき…？　すなわち、私が姫子を――…。
――いいえ、そんなことはありえない！　考えてはならない、そんな思いは！　絶対に、それだけは許されない！

＊＊＊＊＊＊＊＊　　　　
神無月の巫女二次創作小説長編シリーズ「花ざかりの社」、その第三章。月面にそびえたつ巨大な剣の柱を前に、姫子とともにオロチ封印の儀に挑む千歌音。そこで異常が発生し──…。

https://blog.goo.ne.jp/yorozu-haki

本文: 「兄貴の奴、久しぶりだからって燃えてやがるな……見てるこっちが恥ずかしくなる程だぜ」
「そうだね。兄ちゃん、そろそろその辺にしとかないと、この元怪獣王とする時間がなくなるよ？」

「心の底から我を受け入れるその時まで、何も解放などしない。……そう、何もな」

（怪獣娼館番外編・「偽りの王の至福媚毒」より）
**********

サイトカラーをスプリングカラーに変更、拍手のお礼絵をチェンジしました。
裏小説→怪獣娼館番外編に上記の短編「偽りの王の至福媚毒（偽王×王様/腐向け）」を再構築した形で投下しました。感想など頂けると大変うれしいです。

本文: 少し前にサイトをリニューアルしました。
イラストの更新してます！雑記もちょくちょく更新してます〜

本文: 　第８話「ホワイトデー」

　２月１４日が女の子にとって大切な日のように、カッコつけたい男にとって３月１４日も大切な日だ。
　増永陽馬だって緊張している。
　無事にデートの約束は取り付けている。
　紬は控えめな笑顔で応じてくれた。
　むしろ、労われてしまった。

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　大学三年生同士ののんびりとした全年齢の恋愛小説です。
　鈍すぎる女子学生と頑張る男子学生です。

　https://kangetu.sakura.ne.jp/k-sora/s-kimitona.html

本文: 第31話 第二王子の結婚

色とりどりの花で飾られた屋根のない豪奢な馬車には、
第二王子と妃が並び、一点の曇りもない晴れやかな笑顔で
群衆に手を振っていた。

https://yuikomizuhara.net/novel_yakusai.html

本文: https://color9071.web.fc2.com/lyrics/genji1/genji1-09.html

源氏の君の異腹の兄が
ご即位あそばし　しばらく経った

「光の集い」に「9.葵」を追加しました。

本文: お陽さまの匂いを胸いっぱいに吸いとろうとする千歌音ちゃんと、天使よろしく空から舞い降りる姫子。神無月の巫女原作漫画二巻にあるエピソードなのですが、実はこのあと言語に絶するスゴイことが…（笑）。　NHKの人気アニメ「チ。―地球の運動について」とからめた妄想なのです。

https://blog.goo.ne.jp/yorozu-haki