作ったので報告してみた(立ち絵を作ってから約一年経ってる)。感想はこっちに書くね。
イソップは多分ガンジを納棺したというよりアニーさんとボコボコにして殺したんだと思う。普通に見るとこれでもだいぶ酷いことしてるんだけど、イソップの死生観から見るととんでもないことをしてるように思うんだこれが。
ガンジ殺害時のイソップは、師匠のジェイの教えである「完全かつ穏やかな肉体があれば魂は再生される。だから納棺でその条件をクリアさせることで死者は新たな旅立ちへ旅立てる」って信じている。だから、イソップがガンジを納棺せずに殺した=イソップはガンジがこの先ずっと救いもなく魂の再生もしないことを判ったうえで殺したってことになるのよ。恨みが凄い。これが実験ファイルで言われている「本性」なのかなと思ったり。優しいんだけど怒らせるとまずいタイプ……。
イソップが常軌を逸しているって言われる理由は、辛いときの救いの選択肢に死があること(というか死しかないこと)なんじゃないかなぁ。そしてこれも育ってきた環境によるもの……教育と洗脳って紙一重だよなぁ……。
最期に初めて自分独自の死生観を手に入れたところが印象的だったな。ジェイの教えを引き継ぐ弟子から一人前の納棺師になったというか……そういう意味では華々しい最期だと思う。
アニーさんは情報が無いけど、火事の大元の原因はアニーさんの相談とかじゃないかなぁ。実験者は「紙に書かれた言葉は不和や密告の証拠になる」「アニーの不安がガンジを煽動した」って書いてるけど、私からしたら「君たちがお薬を投与したからでしょ~(゚Д゚*)ノ」最初は皆そこそこバランスの取れた関係を築けていたのに……。
イソップと納棺したのはショックだったな……アニーさんの衣装設計には「性質的には他人の言いなりになる裕福なお嬢さんに見える。」って書いてるのよね。実装時UR衣装とか背景推理も、「自分の力で自分の物を取り返すんだ!」って羽を広げて飛び上がろうとしたのに、結局また言いなりのまま鳥は地に堕ちて終わってしまうのかっていう……(T^T )
「お父さんが厳しいのは私がダメだから」なんて自虐思考してるし、見方によっては自分が生まれたせいでお母さんが死んじゃって子どもも死産してしまったとも捉えられちゃう。……実際どう思ってたか、そもそも何かを思うほど精神が壊れていなかったか自体だいぶ怪しいけど、ガンジを納棺する時に「私のせいでまた誰かが死んでしまった」なんて思ってたら本当に可哀そうすぎる。
ビクターが初めて部屋を訪ねてもらえた時の喜びようが、荘園から手紙を貰った時みたいで、「願いが叶って良かったね。・゚・(ノД`)・゚・。」と思った。その後アニーさんもイソップもビクターの部屋を訪れるようになったことにも感動した。
でもね、徐々にビクターが陰っていくのね。メモを貰えたのに、部屋を訪ねて来てくれたのに、なんだか喜べない。それは根本の悩みや願いが解決されてないからなんだと思う。ビクターが欲している手紙や秘密は一番奥底で欲しいと思っているものの通過点で、実際は信頼し合うことができて気にかけあうような関係性――友達が欲しかったんじゃないかなぁ。仕事が忙しくなくなると没頭(昇華)するものが無いから忘れようとしていた寂しさや不安と対峙しないといけなくなる。でもイベントで言ってるように自分の気持ちは「分からない」。そして火事でそっちに行ってしまったんだ……安心感の欠如がどうにかなれば、もっと幸せになれたと思うのになぁ(´;ω;`)
ガンジはブラックボックス。2年目の手紙もガンジ直筆のものではなかったから、何を考えていたのかがいまいちよく分からない。行動だけ見ると明らかに危ない人なんだよね。
でも……でも本当は温厚な性格なんだ。ただイギリスに来たあとに差別され続けて事件もあり躁病を患ってしまったんだ……。躁で自分を制御できないだけで本当は良い人なんだよ……。少なくともアニーさんとビクターはガンジがただの傍若無人ではない片鱗を見てる可能性はあるんだけど、イソップだけは知らないように思う。
躁ってことは精神的にかなり参っていそう。イギリスに来てから死ぬまでずっと理解されず、そのまま結局故郷に帰ることもないまま惨殺されて……うぅ(┬┬﹏┬┬)